エルムの森だより

北海道大学教職員組合執行委員会ブログ

3月は記事をアップしませんでした

3月は,大学の研究者にとって大切な月です

いそがしさのあまりに,記事のアップをさぼってしまいました

 

3月は,学会の時期であり,また,1年の研究のまとめをする時期でも

あります

大学の先生は学生に講義をすれば良いと言うものではなく

自分と大学院生との研究や,国内外の研究者との共同研究などが

あります

個人の研究は,研究者としての存在を問われるものとして

多くの大学の教員が真剣に取り組んでいます

ことしは,特に学会で特別セッションを企画して

その基調講演をさせていただくなど,

大変充実した月でした

おかげで科研費申請も採択されたようです

 

さて,この競争的資金ですが

芽がでた研究につきます

審査員が実績を重視するのは当然のことですから

自分で芽を出すような研究は,芽が出るまでは

経常的な研究費で研究を続けることになります

ノーベル賞を授与された白川さんも

2014年11月14日の朝日新聞デジタル

この経常研究費の大切さを,自分の研究を例に

述べています

今政府は,大学の機能強化をうたって

経常研究費をどんどんけずって

プロジェクト的な研究費を増やしています

学術の基礎体力を削るような,

愚かな行為でしょう