エルムの森だより

北海道大学教職員組合執行委員会ブログ

安保法制は国会を通りましたが

以下のような情報をいただきました

憲法学者の間では,違憲訴訟を検討しているそうです

立憲主義は,国の要なので,この問題は継続することが大切です

誰かさんが期待しているように「法案が通ったら終わり」にはできません

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これまでにない形で大学人が声を上げ、少なくない大学教職員組合も声を上げ、学内外の世論高揚・反対運動に「貢献」してきたかとは思いますが、これからが正念場です。
「向かう方向」を、反対の声を上げ続けた側で一致させることができるかどうかがこれからの問題だと思っています。その時に大学人・大学教職員組合がどう動くのか、動けるのかも。
世の中では、「安保法制賛成議員落選運動」がすでに動き始めていますが、問題はその先の目指すものです。

今朝のNHKでは共産党小池議員が「戦争法廃止の国民連合政府実現をめざす」とし、民主党辻本議員は「そのことを含めて野党協議を重ねていく」と応え、維新のどなたかは修正提案の話をしていましたが・・。稲田自民党政調会長は「解釈改憲ではなく合憲です」と言い放っていましたね。当然のことでしょうが反省の色など微塵もない開き直り!
この間の憲法学者3氏を筆頭とした「違憲判断」に対して決めるのは政治家、そして最高裁という話は、誰が何を言おうが「そうは思わない」ということであり、幾分誇張して言えば、「社会科学に真理等ない」「法解釈に絶対はない」ということになります。学問・学者への冒涜でもあるかと感じます。もっといかるべきです。自然科学の成果を政治家が否定したという話は聞いたことがありませんが。ま、そういう「政治家」だから、当然のこととして「人社系切り捨て(多少言い訳を始めていますが)」が出てきている訳ですが。