エルムの森だより

北海道大学教職員組合執行委員会ブログ

 「労働組合の力」で勝ち取った室工大での無期転換の大きな成果

非正規職員が無期雇用に! 室蘭工業大学職組が大奮闘
2017/12/21


ず~っと祈ってた。
ずっと頑張り続けてきた。
とてつもなくうれしい!

 室蘭工業大学職員組合(クラウゼ小野マルギット執行委員長/以下「室工大職組」で記
述)は12月21日、昼休みに緊急集会を開催して非正規職員約70名(事務補佐委員、技術補
佐員)を無期雇用化するという回答を大学側から引き出したことを報告。

 高木稔書記長は、「室蘭工業大学はそれまでの最大6年雇用を5年に切り下げて改正労
働法による無期雇用転換に背を向けました。今回これを改め、無期転換を認める方針に方
向転換したことは、全国の大学組合の闘いや、全労連・道労連の闘い、それに呼応した共
産党議員など国会での追及が厚労省文科省の意向となって結果的に大学の方針を余儀な
くさせたものと思います。来年3月前に結果を得られて本当にあきらめないで仲間と一緒
に闘って良かったと思います」と報告すると、参加者から大きな拍手と歓喜の声が沸き起
こりました。

 室工大職組はこの間、大学側に対して非常勤講師や有期雇用の事務職員を無期雇用化す
るよう求めて団体交渉を行ってきました。大学側は、特任教師や非常勤講師、障碍者雇用
については、規則を改定して無期雇用にするとしていましたが、事務補佐員や技術補佐員
については回答が留保されてきました。室工大職組は、労働局への要請に加え、今週18日
からは連日、大学門前で宣伝(写真:下段)を実施するなど、無期雇用転換を求めてきま
した。昨日、大学側から非常勤職員について無期雇用にするとの回答を受け、本日の報告
集会となりました。

以下の情報が寄せられました

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(道労連ニュースから)
心が折れそうになって..組合に入ってよかった!

 「来年で5年になります。来年の9月いっぱいでおしまいだったんです。ず~っと祈っ
てた。ずっと頑張り続けてきた。とてつもなくうれしい!何回も、何回も、心が折れそう
になって。これで安心です。組合に入ってよっかた!女性が輝く職場にしたいし、これで
なります!」
 「研究室付きで、再来年で5年になります。今年3年目です。本当に安心しました。こ
れで働き続けられます。うれしいです!」など、嬉しさや喜びの感想が次々に出されまし
た。

 室工大職組執行委員の清末愛砂准教授は、「なんとしても無期転換を勝ち取るために、
早く動いたし、要請行動もし、外堀を埋めてから18日、19日と最後の行動で大学前で宣伝
行動をおこないました。通りすがりに『がんばって!』と声をかけてくれた人もいた。教
員と事務補佐員さんとの連携がとてもよかった。双方、必要な存在だし、教員が前に立っ
て叫ばないとダメ!なにがなんでも勝利するという気持ちで闘った。本当にうれしいで
す」と今回の取り組みについて振り返りました。

 「労働組合の力」で勝ち取った室工大での無期転換の大きな成果を、道内の他大学や他
職場にも広げながら、「労働組合で無期転換を」の社会的な呼びかけ・とりくみをいっそ
う強めましょう。