エルムの森だより

北海道大学教職員組合執行委員会ブログ

「『骨太方針 2019 』に明記された 国立大学法人での学長選挙廃止の方針に強く反対します」(全大教中央執行委員会声明)

 既に北大職組のWebサイトには掲げられている情報ですが、今年6月21日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2019~『令和』新時代:『Society 5.0』への挑戦~」(骨太方針2019)の中に、次の文言があります(70ページ)。

 

「国は、各大学が学長、学部長等を必要な資質能力に関する客観基準により、法律に則り意向投票によることなく選考の上、自らの裁量による経営を可能とするため、授業料、学生定員等の弾力化等、新たな自主財源確保を可能とするなどの各種制度整備を早急に行う」

 

 意向投票をなくしてしまおうという政府のこのような動きは、大学という組織体のあり方として全くふさわしくないと言わざるをえません。知的探求が全面展開することが望ましい大学という場では、個々人の自発性・主体性が何よりも尊重されるべきであり、それは大学のトップたる学長の選考においても全く同様である(べきだ)からです。

 

 そこで、本記事の標題にあるとおり、全大教(北大職組も全大教に加入しています)は、学長選挙廃止の方針に反対する声明を8月22日づけで発表しました。我々北大職組もこの声明を全面的に支持します。