エルムの森だより

北海道大学教職員組合執行委員会ブログ

安倍政権の大学教育関連の文書

以下の情報が寄せられました

 

「2013年5月28日に安倍政権の例の「教育再生実行会議」とやらが出した文書

「これからの大学教育等の在り方について」(第三次提言)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai3_1.pdf

について。資料編もあります。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai3_2.pdf

5月のものなので、既にご存じの方も少なくないかもしれませんが、

結局文科省或いは大学本部あたりがいろいろ言ってくる際の最終的根拠となって

いるのは、とりあえず安倍政権が存続する限りは、この「これからの云々」

なのだろうと思われます。

 ただ、見てすぐにおかしいとわかるのは、資料編のほうで

GDPに対して、教育機関への公財政支出は、OECD諸国の中で最低の水準」

とか

「我が国の高等教育への公財政支出の伸びは、先進主要国に比べ低い」

といったことがでかでかと語られているにもかかわらず、

「だから高等教育への財政支出を増やす」

といった文言はどこにも出てこず、そして周知のとおり国立大学運営費交付金の削減方針は

(粛々とだか何だか知りませんが)継続して進められる、というところです。ない袖は振れない

という当たり前のことが無視されている気がしてなりませんし、こんなことでは例えば

「海外のトップクラスの大学の教育ユニット(教育プログラム、教員等)の丸ごと誘致」

など、全く絵に描いた餅でしかないことは自明でしょう。