エルムの森だより

北海道大学教職員組合執行委員会ブログ

大学予算の削減に関するフォーラム(続報)

毎日新聞 2019年2月13日
「大学の危機を考えるフォーラム」発足 政府「改革」策の問題指摘

 国内のノーベル賞受賞者らが、基盤的経費の削減などの大学が抱える問題を国公私大の枠を超えて考える組織「大学の危機をのりこえ、明日を拓(ひら)くフォーラム」が13日、発足した。3月31日に東京都千代田区の明治大でシンポジウムを開く。

 東京都内で開かれた記者会見で、広渡清吾・日本学術会議会長は、基盤的経費の削減で教育研究が弱体化し、国立大法人化などの政府による「改革」の押し 付けで、「大学が悲鳴を上げつつある」と指摘。大学に対する公的支出を増やし、学生の学費負担を軽減するなど「大学が直面する危機と課題を、大学人と市民 が広く話し合いたい」としている。

 また、呼びかけ人の一人で2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹・筑波大名誉教授は、「私は大学では基礎に限った研究をやってきたが、ノーベル賞につながるような研究は今のような環境では無理だ」と窮状を訴えた。【酒造唯】