「5年雇い止め」規則撤回へ 東大、無期転換に道 日本経済新聞 2017/12/19
以下の情報が寄せられました
-----------------------------------------
「5年雇い止め」規則撤回へ 東大、無期転換に道
日本経済新聞 2017/12/19 19:44
東京大は有期契約の教職員の雇用を最長5年とする規則を来年4月に撤廃する方針を19
日までに固めた。同月から有期契約の労働者が5年を超えて働くと、無期契約に転換でき
る改正労働契約法の「無期転換ルール」が始まることに対応する。対象者は約8千人で、
他大学の制度変更にも影響を与えそうだ。
東大教職員組合によると、東大には有期契約でパートタイムの職員約5300人、フルタイ
ムの教職員約2700人がいる。現在の就業規則では1年契約で4回までしか更新できない。
無期転換ルールが適用されないため、組合が「法改正の趣旨に反する」などと撤回を求め
ていた。
19日に記者会見した全国大学高専教職員組合の岩崎誠書記次長は、「雇い止めにつなが
るルールが残っている大学は多い。他の大学でも制度改善を促したい」と述べた。
文科省によると、全国86の国立大のうち、3月末時点で有期契約の教職員に関して契約
年数の上限がない大学は6大学のみ。職種によっては無期転換の仕組みがない大学も多く、
文科省が適切な対応を求めていた。